伸び・摩耗・変形などの確認
吊り具の点検
点検方法は、きちんと理解できていますか?
吊り具の正しい点検方法をご紹介いたします。
玉掛用具は、安全に使用できる状態にしておくために点検を怠ってはいけません。
玉掛用具の使用限界は、その使用頻度、使用方法、吊り荷の一回当たりの運搬重量、吊り荷の形状などによって変化し、
使用するほどに損傷を受け、強度は低下していきます。
したがって、日常の点検はもちろんのこと、作業の実体に応じて定期的に点検し、不良なものは取り替えまたは補修を行って災害の発生防止に努めなければなりません。
チェーンスリング 点検方法
確認箇所は全部材!
マスターリンク、接続金具、チェーン、フックすべての伸びや摩耗、変形の確認が必要です。
しかし、1か所ごとにノギスを当てる従来の点検方法は時間も手間もかかります。
チェーン点検ゲージについて
点検用簡易ゲージ KLAG を用意しています。KLAチェーン 6mm~32mm 用(別売り)
点検ゲージの利用で点検が簡単に素早くできます。
チェーン用点検ゲージKLAG
摩耗点検
完全に入ると摩耗しているので、チェーンを交換してください。
伸び点検
完全に入らないと伸びているので、チェーンを交換してください。
自在形アイボルト 点検方法
フレノリンクボルトの点検
点検治具 FRT を使用(別売り)
H寸法(アイ本体頂点部の摩耗)
治具をリンクに挟み込んで測定します。
「NG」までリンクが入ればNGです。摩耗限度を超えています。
B寸法(アイ本体幅の伸び・変形)
治具をアイ本体の幅方向に挿入して測定します。短い方が通り、長い方で止まればOK です。
短い方が通らない又は、長い方が通ればNGです。リンクが変形限度を超えています。
ロータリーアイボルトの点検
RE型、点検治具 RET 使用(別売り)
H寸法(アイ本体頂点部の摩耗)
点検治具がアイ本体の中心部まで入らなければ、OKです。
入ればNG。摩耗限度を超えています。
C寸法(アイ本体高さの伸び・変形)
点検治具がアイ本体の中心部まで入らなければ、OK です。
入ればNG。変形限度を超えています。